CPAP(シーパップ)による治療をしています
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重要な治療法、CPAP(シーパップ)。
無呼吸の症状がある人は、CPAP(シーパップ)ってどんなものなのか気になるのではないでしょうか。
一方で、CPAP(シーパップ)をやめたいと思っている使用中の方は多いのではないのでしょうか。
無呼吸は、寿命を縮め突然死の恐れもあります。無呼吸症候群である限りは、無呼吸を解除してくれるCPAP(シーパップ)による治療は続けるべきです。
CPAP(シーパップ)が苦しいからやめたいと、直結させず、まずはかかりつけの医師に相談するのが最善策だと考えます。
CPAP(シーパップ)を現役装着中の私が実体験を通して、CPAP(シーパップ)との付き合いをご紹介したいと思います。
この記事の目次
CPAP(シーパップ)で無呼吸症候群は治るの?
CPAP(シーパップ)は、一定の圧力を気道にかけて無呼吸状態を解除する装置です。
つまり、無理やり呼吸をさせる装置ですので、CPAP(シーパップ)を装着し続けても、無呼吸症候群が治ることはありません。
では何故CPAP(シーパップ)を装着し続けるのでしょうか?
CPAP(シーパップ)を装着することで、睡眠中に必要な酸素が血液に供給され、充分な血中酸素濃度となるためです。
無呼吸症候群である限り、睡眠中に息が出来なくなって死亡してしまうということもありえます。しかし生きて普段生活する中では、血中酸素濃度が低くなることが問題となります。
身体の中の酸素が不足すると、身体が正常に動作しなくなります。
無呼吸症候群の患者は、循環器病を患いやすいとされています。高血圧症、狭心症・心筋梗塞、慢性心不全、不整脈、脳卒中、糖尿病など。合併リスクは、2~4倍にも跳ね上がるようです。
私がCPAP(シーパップ)治療前、背中から胸に突き抜けるような痛みに急に襲われることがありました。数分程度動けなくなるほど苦しくなり、その後は軽い苦しさが1時間ほど続くものでした。医師の診断を受けたことはありませんが、自分で調べた限りでは狭心症と一致する症状でした。今思えば、無呼吸症候群の影響だったのかなと思います。
CPAP(シーパップ)で無呼吸症候群を治すことはできませんが、睡眠中の突然死をなくし、健常者と同じ身体を維持することができるようになるのです。
CPAP(シーパップ)をやめたいと思う理由
CPAP(シーパップ)は苦しいのです。
とは言っても、私はこの記事を執筆している時点で2か月近く使用を継続しています。決して、我慢できないものではありません。1週間もすれば80%ぐらい慣れます。
CPAP(シーパップ)が苦しいと思うのは、睡眠時の呼吸の主導権をCPAP(シーパップ)に握られているからかと思います。
CPAP(シーパップ)は自分の呼吸に合わせて鼻に空気を送り込みます。空気が送り込まれている時に口を開けると、鼻から入った空気がすぐ口から抜けるのですが、これがなかなか苦しいです。
また、CPAP(シーパップ)からの圧は一定ではなく、睡眠が深くなると圧が強くなります。呼吸をするための気道を無理やり広げられるので、これを苦しいと思う方もいらっしゃるでしょう。
私が個人的に気になるのは、CPAP(シーパップ)から送り込まれる空気の音がうるさいことです。これは2か月近く使用してきても慣れず、私が感じる最大の不快感です。
ただ、一緒に寝ている家族に音がうるさくないか聞いても、「別に」と言っているので、周りに迷惑をかけるというものではないのかもしれません。まあ、CPAP(シーパップ)装着前の私のいびきを聞いてきた家族ですので、それと比較した回答かもしれませんが(笑)
CPAP(シーパップ)は睡眠を邪魔する物と考え、「CPAP(シーパップ)をやめたい」と思う方が多いのだと思います。
CPAP(シーパップ)が苦しいと感じても続ける理由
CPAP(シーパップ)をやめたいと思うのは、CPAP(シーパップ)治療による効果が実感しづらいからかもしれません。
しかし、たった1か月のCPAP(シーパップ)治療で私の睡眠状態と健康状態は確実に変化しました。
CPAP(シーパップ)治療前、私は息が出来なくなって目が覚めてしまうことが何度かありましたが、それは当然ながらなくなりました。
とても大きな変化だなと思うのは、夜中トイレに起きることがなくなったことです。CPAP(シーパップ)治療前は、3時間寝るとトイレに起き、朝目覚めてもトイレに駆け込んでいました。現在は、トイレに行くことがなくなったばかりか、朝起きても強い尿意を感じることがなくなりました。無呼吸症候群だと、循環器の酸素が不足し身体が正常に機能しなくなるようです。睡眠中の尿意もその副作用です。
そして、血圧が下がりました!元々、上の血圧が130mmHg弱とギリギリ正常値を維持していたのですが、CPAP(シーパップ)治療後は、115mmHg程度まで低下しました。数値で改善効果が見れたのは嬉しかったです。
一方で、悪化した症状もあります。
睡眠時無呼吸症候群の症状のひとつして、日中の眠気があります。眠気が以前より強くなりました。しかし、気道を広げる薬が処方されており、CPAP(シーパップ)よりも薬の影響なのかもしれません。
とは言っても、なんとか耐えしのぐことが出来る眠気ですので、私にとってはCPAP(シーパップ)治療後のメリットの方が大きいと感じています。
CPAP(シーパップ)が不要な身体になろう
CPAP(シーパップ)をレンタルした際に、以下のような質問をしました。
「CPAP(シーパップ)を卒業した人はどのぐらいるのか?」
これに対して、かなりショックな答えが返ってきました。
「正直、卒業する人は少ないです。CPAP(シーパップ)は眼鏡と一緒で、一生ものに近いです。」
きつくないですか!?
CPAP(シーパップ)から逃げるな!とここまで書いてきましたが、死ぬまでCPAP(シーパップ)をつけなくてはいけないと考えると、かなりきついです。人生の1/3が睡眠ですからね。
私が無呼吸になっているのは、飲酒量が非常に多く、喉の筋肉が収縮しているせいだと考えています。飲酒量を減らすようにしていますが、やめるのはさすがに難しそうです(笑)
運動や生活習慣の改善で、無呼吸症候群が治癒した例もあります。ぜひ、脱CPAP(シーパップ)を目指していきましょう。