職場には必ず「仕事をしない人」「すぐサボる」人っていますよね。しかもそういう人から出る言葉は「そんなに一生懸命働いてどうするの」。見ても聞いてもイライラしっぱなしです。
しかし仕事をしない人がいるのは、実は当たり前のことなのです。しかも、仕事をしない人は2割いるのが自然法則。
自然の法則であれば、イライラしたって仕方ありません。受け入れたほうが、精神衛生上良いのです。
「仕事をしない人なんていないよ」という方がいたら、その人自身が2割に入っている可能性があります。又は、マネジメントが素晴らしいか。マネジメント方法によっては、この2割を仕事しているように見せかけることが可能だからです。
以下、仕事をしない人にイライラしないための対処を法を、深呼吸しながら穏やかにお読みください。
仕事をしない人は必ず2割いる
262の法則(働きアリの法則)と呼ばれるものがあります。
働きアリの集団では、2割がよく働き、6割は普通に働く、そして残り2割はあまり働かない、という研究観察の結果があるそうです。そしてこの集団、働かない2割を切り捨てても、その中からあまり働かないアリが2割現れて、結局同じ比率になるということでした。
我々人間界ではどうでしょうか。
私が15名のチームに属していた時、いつも仕事をサボる3名がいました。チームをけん引しているよく働く人も3名。その後、働かない3名を入れて計8名がチームを抜けました。そして7名体制になったのですが、よく働く人は1名に減り、そしてあまり働かない人が新たに1名増えることとなりました。
働きアリの法則の比率に、綺麗に乗った結果となっています。他チームを見ても、あまり働かない人は2割から3割弱いましのたで、私たち人間にも当てはまっているようです。
働きアリの世界では、よく働く2割の交代要員として、休んでいる2割がいると考えられています。私たち人間では、全員が同じ仕事をしていれば、そのような可能性を説くことが出来ますが、個々にミッションを持っていると、代打として控えているとは言い難いですよね。
あまり仕事をしない人は「人罪」と言えるかもしれません。そうなるとよく働く人は「人財」ですね。
一生仕事をしない人「社会の癌」
その一方で、どうやっても仕事をしない人もいます。
アリの世界ではどうやっても働かない人を、他のアリにタダ乗りしているということで「フリーライダー」、又は寄生するとのこで「チーター」と呼ぶそうです。
このような希少種、周りにいるでしょうか。私の周りにはいます。同期で15年以上近くで見ていますが、1週間のうち実際の直接工数はせいぜい5時間程度。あとの時間は、徘徊かおしゃべりかネットサーフィンです。上司に注意されても、部署異動しても結婚しても結局変わりませんでした。恐らくこれからも変わることはないのでしょう。
人ではなくアリに対してですが、とある学者はこれを『(アリの)社会の癌』と呼んでいるそうです。
アリに関わらず・・・ですよね。
仕事をしない人にイライラしないための対処
262の法則(働きアリの法則)は、自然の法則です。理由はどうあれ、集団の中では必ず働く人と働かない人が2割ずつ出てくるのです。
実はこの262の法則、人間関係にも当てはまるそうです。10人いれば2人は自分と同じ意見、2人は反対意見、そして残りの6人はどちらでもない意見。自分と意見が合わない人がいるのも、自然の法則というわけです。
仕事をしない人、意見が合わない人をいちいち気にする必要はありません。どうせいなくならないのですから、気にしてはいけないのです。そのような人達のせいで、必要のないストレスを抱える必要はありません。気にすべきは、自分の精神状態のほうです。
これこそが、仕事をしない人にイライラしないための対処法になります。
働かない人を働かせることに躍起になるより、自分の精神を安定させることに躍起になりましょう。
仕事をしない人がいる現場にはマネジメントで対処
とは言え、仕事をしている人と仕事をしていない人の査定が同じ、又はほとんど差がないということも残念ながらある話です。なぜなら査定の基準は上司の主観が大半を占めるためです(※参考記事:「人事査定の基準は上司によって異なる【査定を上げるための3つの手法】」)。
また、仕事をしていない人たちは何故かプライドだけは高く、あたかも仕事をしているような素振りを振舞ったりします。現場にいる人達から見ると、滑稽なピエロにしか見えないのですが、現場を知らない上司は、仕事をしている人と勘違いしたりするのです。
仕事をしない人(人罪)はそれなりの評価を受け、仕事をしている人(人財)は報われるべきでしょう。そうでなければ、誰も仕事をする気にはなれません。負担が一部に偏らないよう、マネージャーには配慮してもらいたいものです。
仕事をする人は目を離していても働くため、好きに働かせる。仕事をしない人は、目を離すとすぐサボるので管理を徹底する。
生産性向上、能力向上のためにも、マネージャーには現場を第一に対処してもらいたいものです。