仕事の健康

管理職に求められる3つのスキルとは【カッツモデルの3大スキル】

2020年8月23日

僕にも部下が出来たんだ
がんばる君
がんばる君
ふぉんてぃー
ふぉんてぃー
管理職に求められる3つのスキルを確認しておくといいね
今までやってきた雑用を全部押し付けられるよ
がんばる君
がんばる君
ふぉんてぃー
ふぉんてぃー
えっ!ちょっ!待てよ!!

人間は必ず歳を取っていきます。会社に勤めていれば、いずれ後輩を持つことや、出世して部下を持つこともあるでしょう。その時私たちは、管理職として後輩・部下の指導をしなければなりません。

上司のタイプで付き合い方を変える【タイプごとの人事査定傾向と対処法】』の記事で私は、「無能タイプ」の上司の下では仕事がしやすいと言っています。では新任管理職になった人も「無能タイプ」を目指せば良いかと問われたら、答えは「NO」です。

上司部下、先輩後輩、自部署他部署問わず頼られるような存在となりたいと思うのが当然でしょう。野心があれば、スーパーマン・スーパーウーマンとして輝きたいと思うことでしょう。

管理職に求められるスキルとはどのようなものがあるでしょうか。

管理職に求められるスキルは3つあります。これは『カッツモデル』の中で定義されています。1950年に提唱されたモデルですが、コロナ時代でも求められるスキルは変わりません。「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」の3つです。

カッツモデルから、管理職に求められる3つのスキルを確認してみましょう。

 

 

管理職に求められる3つのスキル【カッツモデル】

経営学者のカッツ氏は、管理職(マネジメント)に求められるスキルは3つあると説きました。

 

管理職に求められる3つのスキル・テクニカルスキル(業務遂行能力)  ・・・業務遂行のための専門知識や技術
・ヒューマンスキル(対人関係能力)  ・・・周囲との良好な関係の構築・維持に必要な能力・技術
・コンセプチュアルスキル(概念化能力)・・・抽象的な物事の本質を見極める能力

そしてこの3大スキルは、同比率で必要とされるわけではなく、管理レベルにって異なるとされています。

管理レベルはトップ、ミドル、ローワーと分かれています。ローワーレベルではテクニカルスキルが重視され、トップになるほどコンセプチュアルスキルが重要とされます。

 

管理職に求められるスキル1:テクニカルスキル(業務遂行能力)

テクニカルスキルは、業務を遂行するにあたって必要となる専門知識や技術のことを指します。プログラマであればプログラミング言語、法務であれば法律、経理であれば簿記などがあります。業種や会社によって多肢に渡るでしょう。しかしいずれも業務を全うする上で、最低限必要な技術となります。

また現代であれば、パソコンは扱えて当然でなければいけません。そうなると、エクセルのような表計算ソフトなども業種問わず、扱えるべきでしょう。昭和や平成初期に対して現在は、ITスキルはローワーレベルからトップレベルまで、全ての層で身に着けておいたほうが良いといえます。。

管理職から部下への指導は、テクニカルスキルの指導からおこなうことになるでしょう。若いうちはしっかりと専門知識や技術を磨いておきたいものです。

 

管理職に求められるスキル2:ヒューマンスキル(対人関係能力)

ヒューマンスキルは、仕事上の人間関係を構築する能力です。仕事というものは人間と人間がおこなうものであるため、ビジネスでは重要なスキルとなります。管理職でなくとも、身に着けておくべきスキルでしょう。

カッツモデルにおけるヒューマンスキルの注目すべき点は、管理レベルに関わらず常に一定数求められることです。

これはIT化が進んだ現在でも変わりありません。メールや文書の発信者が人間であるように、受け手も必ず人間です。リモートでやり取りする場合であっても、必ずこのヒューマンスキルは必要となってきます。これからの時代は、直接人と接する機会が減っていくことが予想されます。よって尚更、ヒューマンスキルは重要視されていきます

ヒューマンスキルを向上させる方法は、直接話をして様々な人の考え方を知ることです。似たような考え方はあっても、全く同じ考え方というものは存在しません。その細かな違いを発見出来ると、ヒューマンスキルは必ずや向上していくことでしょう。

またヒューマンスキルは、身に着けるスキルのため指導は難しいでしょう。入社以前の育ちや、本人の性格の方が強く出るものだからです。

管理職から部下へ教育する際、こうあるべきといくら説いても流されておしまいとなるため、直接的な指導はせず、自発的に身に着ける行動をとるような指導を心がけましょう。

 

管理職に求められるスキル3:コンセプチュアルスキル(概念化能力)

コンセプチュアルスキルは、3大スキルの中で最もイメージの沸きにくいスキルです。1を聞いて10を知り、物事の本質を見抜いて、業務を遂行するスキルです。地頭の良さとも言えます。

管理職としてトップレベルになるほど大きく求められる能力ですが、若いうちからこのスキルを発揮すると「出る杭」として打たれかねないスキルとなっています。これは打つ側のあらゆる能力の低さが原因ですが、いまだに現実としてありうるから困りものです。

管理職により大きく求められるコンセプチュアルスキルは、訓練によって向上させることが可能です。コンセプチュアルスキルは、更に様々な能力で構成されているとのことですが、向上させるためにまずは、論理的思考を身に着けることから始めると良いでしょう。

管理職から部下へのコンセプチュアルスキルの指導も、論理的思考を身に染み込ませるところから始めると良いでしょう。ただし、指導だけで高められる能力ではなく、本人の気持ちが最も重要となります。

 

管理職に求められる3つのスキルはコロナ時代も変わらない

さてこの1950年に提唱されたカッツモデルですが、コロナ時代でも通用するのでしょうか

結論としては、今後もスキルの比率は変わらず、管理職に求められる3つのスキルとして教科書に載り続けることでしょう。よって、これからもカッツモデルの3大スキルを向上させることに励みましょう。

但し、スキルを実現するための手段はITをベースに変化します。ZoomやSNS等のコミュニケーションツールも使用出来ないようであれば、ヒューマンスキルを発揮する以前の話となります。

これまでのようなフェイストゥーフェイスが当然である時代から、ITツールを活用するのが当然の時代に変わりました。これまでITツールを使用してこなかった管理職にとっては、テクニカルスキルの比率が増したと感じるかもしれません。

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