仕事の健康

ブラック企業に勤めるということ【旧来型の働き方が既にブラック】

2020年8月16日

うちの会社ブラックかも・・・
がんばる君
がんばる君
ふぉんてぃー
ふぉんてぃー
会社でつらい気持ちにされてる?
残業代はついてるんだけど、なかなか帰れないんだ
がんばる君
がんばる君
ふぉんてぃー
ふぉんてぃー
それはブラック企業の特徴のひとつだね

現在では当たり前のように使われる「ブラック企業」というワード。実は「ブラック企業」の明確な定義はありません。厚生労働省は以下のように話しています。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

引用元:厚生労働省 | 確かめよう労働条件 | 「ブラック企業」ってどんな会社なの?

①②は、広く知れ渡った「ブラック企業」の定義かと思います。

③は少しわかりづらいですが、本人が退職するつもりもないのに退職に追い込むような行為(業務の割り当て等)をおこなったり、逆に退職したいのにさせてくれない、ということを意味しています。

実は、ブラックな環境下にいることに気づいていないということは多々あります。当記事は、以下の人に向けて記述します。

この記事を読んで欲しい人

・「私の職場ってグレー?イマイチ判断がつかない」という人

・「仕事でのストレスが半端ない」という人

・「ブラックなのは分かっているんだけどどうしたら良いの?」という人

この記事を読むことで『自分の職場がブラックかホワイトか、白黒つけれる』ようになります。そして、今後とるべき行動の指針を示したいと思います。

 

 

【定義】ブラックな環境は精神的に苦しい

「ブラック企業」ではなく、「ブラックな環境」と言っているのは、企業よりも更に小さな集団である、部署やチームレベルでブラックになりえるからです。「隣の課はみんなイキイキしているのに、うちの課はドンヨリ」と言った場合は、隣はホワイト、うちはブラックである可能性があります。

よって私たちは、企業単位ではなく、私たちが働いている環境単位で判断をする必要があります。

ブラックの定義は『自分が精神的に苦しんでいるかどうか』です。

その原因が、賃金・労働時間・ハラスメント・その他のどれであっても、精神的に悩み、苦しんでいるのであれば、今私たちはブラックな環境にいると言えます。

 

【把握】ブラックな環境で働くと失うものが多い

私はブラックな環境で働いた経験があります

厚生労働省の定義(定義されていないとのことですが)の中の、「① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す」「② 賃金不払残業やパワーハラスメント」を経験した感想は、『得るものより失うものの方が圧倒的に多い』ということです。

ブラックな環境をトンネルと表現し、「トンネルの先には光がある」といった鼓舞をしたりしますが、ブラックな環境下にいなければ最初から光の下で仕事をすることが出来ます

ブラックな環境は、責任の押し付け合いから生まれることが多いと感じます。そして、責任感のある者に面倒事が押し付けられ、大事な人材が潰れていくことになります。(「正直者がバカを見る」という私にとって最もオコポイントが高い点です。)

【対策】ブラックな環境の改善は経営者しかできない

ブラックな環境にいる私たちはどのように対処したら良いでしょうか。以下は厚生労働省からの引用です。

このような企業に就職してしまった場合の対応としては、第一義的には会社に対して問題点の改善を求めていくことが考えられます。しかしながら、新入社員が単独で会社に問題点の改善を求めて交渉等をするのは現実的には非常に難しいと考えられます。したがって、問題点に応じて、外部の関係機関や労働組合に相談することも有効な手段と考えられます。

引用元:厚生労働省 | 確かめよう労働条件 | 「ブラック企業」ってどんな会社なの?

「問題点の改善を求める」など、出来ようもありません。やるだけ無駄でしょう。なぜなら、会社や所属長は、まずブラックであることを認めません。認めたら、企業価値や自分の査定を下げることになるからです。むしろ、更に悪化する恐れさえあります。原因元に直接指摘する等、危険極まりありません。

では、「問題点に応じて、外部の関係機関や労働組合に相談」はどうでしょうか。内部告発がこの部類となります。会社は経営者のものですから、それなりの覚悟が必要となります。ブラックな環境にいる人は、大抵疲弊しきっていますから、一人でおこなうのは難しいことでしょう。

私が提案するのは、即座の「転職です。私たちが自分の身を守る手段は、逃げることです。自分の職場の上司が、自分の将来像だと思えば、残るべきか否か判断しやすいと思います。

 

【まとめ】新時代のブラックは働き方改革と逆向き

ブラックな環境は、どの企業にも存在しえます。その中でも特に多いのは、旧来型の企業に多く見受けられます。なぜなら、今ブラックと言われる仕事の仕方は、昭和・平成では当たり前の仕事の仕方だったからです。

なぜ今はブラックと言われるのか。それは、時代に合わなくなったためです。

仕事の基本は、今も昔も、おそらくこれからも変わらないと考えます。しかし、働き方等の仕事環境は、時代に合わせて変化が必要となります。今後は、働き方改革に沿っていない企業(柔軟な働き方を取り入れない企業)もブラックとして淘汰されるでしょう。

私たちは、仕事の基本を身に着けつつ、新時代の働き方の中で幸福を得ていけるようになりたいものです。

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